発達障害だって、頑張るもん!

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注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子を持つママ・ココです。子どもを通して学んだ発達障害児への対応、工夫、その他色々な情報をたくさんの人と共有できたらいいな、と思っています。

 

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【ADHDのお薬・コンサータ】 コンサータの副作用・息子の場合

ピンクの背景に縄で作ったハート

 

こんにちは。ココです。

注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子の行動と会話から何かのヒントを綴っていく当ブログへようこそ。

 

今回は以前息子が服用していたADHDの薬・コンサータの副作用について。

副作用は個人差が大きいので一概には言えませんが、息子の場合こうだったよ、というお話を必要な方の参考にしていただけたらな、と思います。

 

● コンサータの副作用。息子の場合は「食欲不振による体重減少」と「浅すぎる睡眠」でした。

 

 

コンサータの処方量

 

さて、このADHDのお薬・コンサータ。普通の風邪薬とは全く違う特殊な薬なので、ちょっと説明しますね。

 

基本的にコンサータは朝1回飲むと、約1時間後くらいから多動や集中できない、といった症状が改善する効果が出てきます。そして12時間はその効力が続くので、夕飯までは多動や集中できないという問題もなく過ごせます。

 

眼鏡をかけた男の子のアイコン



コンサータの処方量は普通の薬のように体重に対して何㎎、という処方ではなく、ADHDの症状の状態によって薬の量を調節するんだよ。だから6年生より1年生の子の方がタブレット錠の数が多い、ってこともあるんだ。

 

息子は一番少ない18㎎を処方されていましたが、27㎎、36㎎など、その人によって処方される用量は変わります。

 

コンサータの役目

 

頭痛薬や歯痛止めなどの鎮痛剤は、飲むと4時間程度は痛みが落ち着きますよね。

どこか炎症が起きた時、私達の身体は痛みのある部分からプロスタグランジンと言われるものなどが作られています。

 

鎮痛剤はこのプロスタグランジンなどが作られるのを一定時間抑えるから「痛み」が治まったように感じるようですが、コンサータは同じく一定時間である12時間、神経伝達物質の働きを活性化させて、ADHDの症状を改善させます。

神経伝達物質が活性化するから、集中力が出てくるんですね。

 

集中力が出ると、今まで頭の中に怒涛のように流れ込んでいた情報が適度に遮断されるので、気持ちも落ち着き、多動が減ってきます。

 

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合う子には本当にいいお薬だよ!

 

コンサータの副作用・不眠

 

さて。このコンサータ、他の薬と同様に副作用が出てしまう方もいます。

主な副作用として薬剤師さんやお医者さんから聞いたものは以下のものです。

 

1.    食欲の低下

2.   不眠(寝つきが悪い、夜中に何度も目が覚める)

3.   発熱

4.   チック(まばたき、奇声、顔を振るなどを繰り返す症状

5.   じっとしたり、言葉が少なくなる

6.   脈が速くなる

  
息子の場合は、1の食欲の低下、2の不眠、という副作用が出ました。
 
普段は本を読んで、その後10分ほどお喋りをすると寝落ちしていたのですが、コンサータを飲むようになってからは、本を読んでも1時間以上「寝れなーい、寝れなーい」と言ってベットをごろごろ転がっていました。
 
夜中に突然起きて私を叩いて起こしてみたり、誰かがトイレに行った音でぱちっ!と目覚めて喋り出したりといった日もありました。
私的には「眠りが非常に浅くなっている」ように見えましたね。
 
そんな風なので当然朝はスッキリ起きられず、毎朝起こすのに苦労しました。
おまけに凄く機嫌が悪い。眠いので当たり前なんですが。
 
しかし不眠よりもはるかに顕著な副作用は、食欲の低下でした
 

コンサータの副作用・食欲の低下

 
コンサータは朝食後に飲ませていたので朝食は普通に食べていたのですが、コンサータの効いている時間、学校での給食は全くと言っていいほど食べられなかったようです。
 

眼鏡をかけた男の子のアイコン





牛乳を30㏄、パンを3分の1、キュウリを一切れ。毎日こんな感じだったよ。

 
日によっては本当に一口も手を付けない時もあったようです。デザートのある時さえ残していたそう。
集金日になると「給食費を頂くのが申し訳ないです」と先生が嘆くほど、食欲は低下していました。
 
息子に聞くと「お腹がいっぱい、というよりもお腹に隙間がない感じ。見ても食べたい、って気持ちが湧かない」そう。
 
これは学校から帰ってからも続き、1年生の最初の頃までは楽しみにしていた「おやつ」も全く欲しがらなくなりました。大好きなチョコレートを見ても、全然触手が動きません。
 

チョコレートとシロクマ

 
夕飯を食べる時間になると徐々に薬の効力が切れてくるようで少しは食べていましたが、それでも小学校低学年の子が食べる量としては全然足りないんですけど…という感じでした。
 
そうなると当然ながら体重は減少。
もともと痩せている子でしたが、あばら骨が浮き出て、プールで他の子供たちと並んだ時などは泣けてくるほど我が子が細く弱々しく見えてしまっていました。
 
この不眠と食欲低下は約半数の割合で出てくる副作用のようです、という薬剤師さんのお話。小学生は体を作る大事な時期なので、朝食や薬を飲まない休日に栄養を摂れるように工夫してください、とも指導されました。
 
眠りが浅いことにより睡眠も十分にとれないため、この頃から体調を崩しやすくなりましたね。インフルエンザなんか予防接種したにもかかわらず、A型もB型も両方感染して大変な思いをしました。
 

一番心配な副作用

 
学校のない土日に休薬するのは、こういった副作用による体調の下降を止める目的もあるようですが。
それよりも実は重大な副作用があるのです。
 

うさぎのアイコン





コンサータに含まれているメチルフェニデートは、長期間服用することによって依存性が出てくる可能性があるんだよ。

 

 

コンサータは一部の禁止されている薬物と同じ成分が入っているのですが、徐々に体内に溶け出すよう作られた特殊な薬なので(禁止されている薬物は体内に取り込まれると一気に血中濃度を上げるので多幸感が出るそうですが、コンサータは少しずつゆっくりと時間をかけて溶け出すように作られているので、多幸感はないそうです)、一般的なイメージの「依存症」にはなりません。
 
しかしながらたまに「これがないと落ち着けない」「薬が切れたら不安で仕方ない」といった精神的な依存が出る場合があるとのこと。
不眠なんかよりよっぽど心配ですね。
 

まとめ

 
息子は年齢も低かったので「依存」という意味も分からないまま過ごしましたが、中学生あたりからはちょっと不安になるかもしれませんね。
 
息子の場合は半年後に合わないことが分かり、コンサータから違う種類のお薬に変更になったのですが、自分に合っているお薬であれば、休薬期間などを利用しながら上手に付き合っていきたいものです。
 
ということで、今回は息子の副作用を記事にしてみました。
副作用は人それぞれですし、もちろん全く出ない方もいると思います。
コンサータをご検討の方は、一例として参考にして下さいね。

 

本日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

 

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